銀塩カメラな土曜日 |
目的は先日入手した大判レンズのボードを外して
凸ボード(チューブ式)に交換するためと
以前オークションで入手したハッセル503ELXの修理完了品と
リンホフのロレックスバックのテレンプ交換品を引き取りに行くためだ。
大判レンズの0番と1番は自分でも外せるのだが、3番は締め付けリングの
溝が細くて、手持ちのTOYOのレンチ(もどき)が入らないのだ。
銀一に持って行ってもよかったのだが、あることが気になっていたので
馬喰町のスパロウ・フォトへ初めて行ってみた。
予定よりも30分ほど遅れて新宿・エルタワー地下に車を停め
中央線で神田まで。
そこからアクオスパッドの地図を頼りにスパロウフォトへ向かう。
田舎者の私には案外駅から近かった。
持ち込んだレンズはこれ↓
ジナーにOEM提供したシナロンSE360mmf6.8だ。
ヤフオクでめったに見ないこのレンズが先日出た。
しかし、「これ以上はちょっと・・・」という価格になったので諦めたのだった。
で、また翌日にヤフオク検索していたら、なんと、めったに見ないこのレンズがまた出ていた。
ビックリして、今回こそは!!!と、入札して落札。
この前の諦めたレンズよりも綺麗だし、安かった(*^^)v
入札者も少なく、???と思ったのだが、シャッターがニコン用のf6.5だったからだろうかなぁ。
ローデンストック純正、というか、ニコンとそれ以外のメーカーだと
同じコパルでも絞りとシャッタースピードの回転方向が違う。これも気になる人はなるんだろうか?
レンズの開放f値は6.8なんだが、出品者様のコメントにもあるように
ほとんど関係ないレベルの違いだし、まぁ、その辺はあまり気にしないことにしよう。
補正もできるんだし。
かなりデカいレンズで、フィルター径は112mmだ。
112mmというと、いわゆるサンニッパとかのサイズだ。
ライカのアポ・ズミクロンR180/2やニコンの200mm/2もそうだ。
で、早速並べてみた・・・
これをリンホフにつけるんだ(笑)
スパロウフォトへは11時過ぎに到着した。
店に入るといきなり11×7(インチ)の特殊サイズのディアドルフがあって、
壁際のショーケースには11×14や8×10、5×7、4×5・・・などなど。
4ⅹ5のディアドルフなんかは赤ちゃんに見えるほど、11x14が圧倒的な存在感だ。
ごめん下さい・・・と奥を伺うと、地下になっている奥の方から店主様が上がってきたので
「あの、昨日電話したボードの件で・・・」と言うと
「ああ、ああ、どうぞどうぞ」とはじまって、私が持っているプレート式のレンチではない
コンパスの様なレンチを持ち出して・・・
「おいくらでしょう?」と尋ねると
「ああ、こんなの良いですよ、お店に来てくれただけでうれしいです」とお返事を頂いた。
それからいろいろな話が始まった。
実は、以前からこのお店で売っているオリジナルのカブリ(冠布)が欲しかったのだったが
しばらく前から受付を中止していたのだった。
その話から、フィルム、カメラ、写真家、その他もろもろ。
店主様はかなりの凝り性のようで、カメラ、写真に対する熱気が凄く伝わってきた。
12時には店を出て神田駅近くの「大越」で30数年ぶりに定食を食うか・・・と思っていたのだが
お店を出たのは2時半近くだった(^_^;)
その位楽しいお話の時間だったのだ。
それにしてもディアドルフ、素晴らしカメラだ。
一台欲しいと思ったのだが、軽い気持ちで入手するにはあまりに危険だな。
お店を出て神田駅に戻り、そのまま日暮里のフォトオフィス・クリックへ向かう。
ここは現在のリンホフの正規代理店になっているのだが、店主様が元シュリロの方なので
おハッセル様関連が充実している。おまけに、比較的安い。
駅からすぐのビルにそのまま入り、店(店と言っていいのか?)に入ると先客がいた。
中古で出ていた50mmを買いに来たようだった。
しばらくそちらとは別のテール部にいたが、「どうぞどうぞ、一緒に」ってことになって
先客様と少し話をさせてもらったので
「Victor’s Room」ご存知ですか?と聞くと
「ハイ知っています」ってことでまた話が弾んだ(笑)
途中で店主様からリンホフの「リンホフテクノ」などを見せてもらった。
大判レンズをつけて使用するカメラらしい。フォーマットは中判(デジタル)のようだ。
造りは流石リンホフ!というしっかりしたものだった。
リンホフのロレックスのテレンプ交換品はすぐに出てきたのだが
肝心のELXがまだ店に届いていない・・・と言うので
先客様がお帰りになって、しばらく写真集などを見て時間を潰す。
4時半頃になってようやく老人がボディを持ってきた。
なんでも、一度修理して組み立てたがイマイチなのでもう一回バラして組み上げたそうだ。
内容を聞くと、モーターのグリスが完全に固まって動かなかったのとメカも少し変だったようだ。
部品交換をしたのかどうかまでは聞く時間が無かったが、オークションで入手したということを言うと
「やっぱりそういうのは怖いね」と仰っていた。
まぁ、このELXは「動作未確認」扱いで出ていてそれを買ったこちらも悪いのだが。
外観が綺麗だったしねぇ・・・
ELXの修理は4~5万覚悟していたのだったが、2万7千円で済んだ。
ボディの落札価格と合わせても6万ちょっとなので、まぁ、OH済みのELXをその値段で買ったと思えばいいか、と
自分に言い聞かせた。
それから電車で新宿へ戻り、小田急の地下でパンを買って駐車場へ行く途中で急いでうどんを食べた。
朝から何も食べていない。そういえば、今日はタバコもずっと吸っていない(^_^;)
車に乗ってタバコを数本続けてすった。
早く家に帰って早速ハッセルにレンズをつけたり空シャッターを切ったりして
それから同じお店(クリック)で中古で買っておいたPME45・二号を取り付け
早速ELD&ELXで記念撮影(笑)
ハッセルはこれで「完了!」ということにしておこう・・・。
それから大判レンズにチューブをつけてテヒニカに装着してみたりした。
タバコもメシも食わずに歩き回り喋りまくった一日だったが、疲れもなく良い一日だった。
これでローデンストックのアポ・シロナーS(ジナー・シナロンSE)は4本になった。
あと一本、240mmは・・・いずれ入手できるだろう。しばらく待つことにする。
問題は、帰ってきてからPCで見た今後の仕事の注文で・・・
しばらく写真を撮りに行けそうにない状況になっていることだ。