ライカRシステムの完成 |
とかいうセリフを、TBSの一番最初の「天皇の料理番」の最終回の最後のところで
堺正章が言っていた・・・。
(今でもこの堺正章の天皇の料理番はTBSの歴史に残る傑作と思っている)
このズミルックスR50mmf1.4を手にしたときに、それがふと頭に浮かんだ。
私をライカの世界に引き込んだのが、このズミルックスR50mmf1.4の作例写真だったのだ。
1990年代のアサヒカメラの診断室・ライカREの中の一枚の作例。
田沼武能さんが撮られたものだ。
今までに見たこともない、フィルターとは違うこのボケ・・・
何と表現していいのかわからない感覚に陥った。
あえて言葉にすれば、「なんだこりゃ・・・」だ。
それからすぐにライカ(レンジファインダーではない)入手の算段をする。
カメラ年鑑を見ながら電卓をはじく・・・前にカメラ年鑑の定価を見てびっくり仰天!!
既にハッセルやリンホフは持っていたので心臓が止まるようなことはなかったが・・・(笑)
「た、たっけぇ~~~」
ズミルックスR50の作例に引き込まれたのに、最初に選んだ三本はその頃よく使っていた焦点距離。
28mm、80mm、180mmの三本。
28mmは新品なのに後玉に傷がついていたので(このへん、ライカらしい(笑))24mmに変更してもらった。
ボディはREではなくR6にした。
こんな完全マニュアル機のR6なのに40万前後したのだったっけ?あのころ???
まさに殿様商売だな。
でも、レンズにやられたのだからボディはライカにしなければどうにもならない。
それよりもずいぶん前に雑誌で読んだ「ユニバーサルマウント」の記事を思い出した。
ただ、ボディはREにしておかなくてよかった・・・と、その後に入手したR7を使って思った。
「電気のライカとは相性が悪い」
これは私だけかもしれないが、どうも電気のライカとは相性が悪いのだ。
これは現在使っているR8やR9も同じだ。
ライカR6は使っていてなかなか手になじむものだった。
シャッタースピードダイアルが回しにくかったが、あの時に「どうしてM5のように思いきれなかったのか?」と
よく思ったものだった。キヤノンは個人的に一番最初に憧れたカメラである「キヤノンEF」でそのダイアルの使いやすさを実現している。
ま、あれもライカM5をまねしたとか言われてはいるが。
R6の次に入手したR6.2はこのダイアルにローレットゴムをボンドで張り付けて、2台共防湿庫で眠っている。
ズミルックスR50mmに関しては、その後、その他のR広角・望遠レンズ、M型ボディ・レンズ、ヤシコン一式・・・と
随分横道に逸れたがそれでも入手することがなかった。
50mmはほとんど使わないからだ。
それでも、このところの「でじたるのよのなか」で、特に機材に惹かれるものもないので、そろそろライカRシステムを完成させるか・・・と一念発起。
ヤフオクを物色していた。
できれば古いやつがよかったので第一世代のものを選んだ。
なかなか綺麗なレンズ(フードとキャップもついてます)を手に入れられた。
記憶が定かではないが、たしかズミルックスR35、50、80やアポ・テリートなどは「ライツのニュージェネレーション・レンズ」と呼ばれたレンズ群だった気がする。
アポ・テリート280mmには長い間憧れたものだったなぁ。確かフィルターが前枠のデカいのと後部差し込みと前・後期に分かれているはずだ。
私は後部差し込み式の後期のレンズを一時期持っていたが、今はモジュールの280mmだけになっている。
モジュール280よりも昔のこの黒い鏡筒の280のほうが、私の好みに合っていたとは思う。何となくだが。
とにかく、ライカRの世界に入って20数年、ようやくその「原点」であるズミルックスR50mmを手に入れた。
何か撮影するのが楽しみだが、できれば日が沈む頃の街の中で撮影をしてみたい。
ズミルックスはそもそもそちら向きの「ハイスピード・レンズ」なのだ。
そうそう、ついでにこんなものも入手した。
ボディはないので・・・やっぱα7RⅡを買わねばならないのか・・・(T_T)
ますます増強されてますね。
僕はあと半歩で60なので、最近は機材は整理統合の方向ばかり感がています。
といいながら、S用に3本目のC250/5.6を買ったりしてます(^^:)
Summilux 50mmをお持ちでないというのはビックリです。
私のは第一世代、あのおちょぼ口のやつですが、気に入っております。
R6は昨秋、元箱、ストラップ付きの新同品を4万円ほどで購入しましたが、自分にとって初の機械式Rボディです。
このところ、Rボディにフィルムを詰めて撮りまくっています。
長い長い道のりでしたが、これでやっと「R」レンズの購入が終わりました。
私はこれから一度売り払ったM型用レンズ数本を再び・・・と思っていますが、
どうなるころやら・・・です。
ハッセルのレンズをミラーレスで・・・とは今のところ考えてはいないのですが
TAT500やS180などはどんな感じになるだろう???と、興味はありますね。
それと・・・近々またお願いをするかもしれませんです_(_^_)_
そうなんですよ。書いた通り、ズミルックス50のボケにやられたのにそのまま放置していたのです。
私も第一世代のモデルを入手しました。どうせなら古いほうがいいと思ったものですから。
R6の新同品が4万です。
一時期はその倍以上してましたけど、もうさすがに落ちる一方ですね。
私はR6.2を二台持っていますが、こちらも売ってもどうしようもないので
ずっと手元に置きますか・・・。
R7までのあの大きさのボディは手になじむ大きさで、スナップには向いている気がしますね。
シンプルだけどよいカメラだと思います。定価を知らなければ(笑)